認知症がかかわる病気とは
「認知症の危険因子には、年齢、遺伝子のように修正できない項目と、生活習慣など修正できる項目があります。修正できる項目は40%で、そのうち5%は高血圧、肥満、飲酒、糖尿病など食事が関わるものです」という。
認知症の人の腸内では善玉菌が減っている
ヒトの腸内には、100兆個もの腸内細菌が住んでおり、体調や健康状態と密接な関わりをもっていると考えられている。
アンモニアなどの腐敗産物が増加するのは、これを産生する悪玉の腸内細菌が増えているからだと考えられる。一方、乳酸はビフィズス菌などの善玉菌が作りだすもので、腸内の善玉菌の増殖を助け、悪玉菌が増えるのを抑えている。とくに、認知症で糞便中の乳酸が低下していたという。
腸内フローラを整えて元気な腸にしよう
🌸腸内フローラの働き🌸
①腸の調子を整える作用
②ビタミンを作り出す作用
③血圧やコレステロールを下げる作用
④セロトニンなどの脳内ホルモンに関する作用
⑤免疫力を高めて病気になりにくくする作用
腸内フローラを元気にする食材
ビフィズス菌や乳酸菌が含まれる食べ物には、ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆などがオススメ。大豆やごぼう、たまねぎなどには、善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が多く含まれています。
酪酸を増やすには?
酪酸菌のエサとなる食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取することで酪酸菌の働きを活発にし、酪酸を増やすことが出来ます。食物繊維には水溶性と不溶性があります。水溶性は海藻類、果物類に多く、また不溶性は穀類や豆類に多く、腸内細菌のエサになりやすいのは水溶性の食物繊維です。腸活を意識するなら水溶性の食物繊維を意識して摂取しましょう。
酪酸を増やす食物繊維を多く含む食材
穀類
・玄米 ・麦 ・オートミール ・ライ麦パン ・そば(干し)
野菜類
・切り干し大根 ・しその葉 ・パセリ ・かぼちゃ ・ごぼう
・ブロッコリー ・さといも ・玉ねぎ ・はるさめ ・だいこんの葉
・ほうれん草 ・じゃがいも ・モロヘイヤ ・こんにゃく ・キャベツ
・つまいも ・ニンジン ・トマト ・レンコン ・レタス
果物類
・干し柿 ・干しいちじく ・干しプルーン ・アボカド ・りんご
・バナナ ・キウイフルーツ
種実類
・いりごま ・茹で栗 ・ぎんなん
海藻類
・ひじき乾燥 ・焼きのり ・わかめ乾燥 ・昆布乾燥
きのこ類
・きくらげ乾燥 ・干ししいたけ ・しいたけ ・えのきだけ生
・まいたけ生 ・なめこ
まめ類
・きなこ ・いんげんまめ ・だいず ・おから ・あずき
・ひきわり納豆 ・木綿豆腐
食材に含まれている食物繊維量(g)
①アボカド1個 12.2
②ごぼう1本 10.0
③ほうれん草 1束 7.0
④りんご1個 4.5
⑤干し柿1個 4.2
⑥ライ麦パン1個 4.0
⑦にんじん1本 3.5
⑧干しいちじく1個 3.3
⑨なめこ1パック 3.3
⑩しめじ1パック 3.3
⑪茹で栗4個 3.3
⑫ひきわり納豆1パック 3.0
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」をもとに作成
食物繊維の摂取目標
食物繊維は成人男性で1日あたりおよそ20g以上、成人女性で1日あたり18g以上摂取することが目安とされています。
ひきわり納豆で換算すると男性は8パック・・・
認知症専門訪問リハビリEsupaleでも指導は徹底します。
認知症の予防や改善を考える前にやるべきこととして、毎日の食生活の見直しがあると考えております。アルツハイマー型認知症の原因といえば異常たんぱくの蓄積で脳に悪い影響を及ぼすと言うことはわかっています。しかし、元をたどれば、異常たんぱくが増える原因や炎症が起きしてしまったと言う根本原因があるはずです。認知症と内臓機能の関係性は脳腸相関という言葉があるようにお互い相互に影響を及ぼしあっています。
腸内の環境を整えることは消化を助け、栄養摂取にもつながる他、便秘の解消、さらには腰痛軽減や倦怠感の軽減も期待できるのです。認知症専門訪問リハビリEsupaleでは腸にとって必要な食べ物もお伝えし、病気の改善や予防を考えた場合によくありがちな、「何を摂ったらいいか?」と考えていらっしゃる方が多くおられます。何を摂るではなく、長年食べ続けた食べ物を見直し、脳にダメージを与える食品の摂取を控えると言う、引き算の考え方が非常に大事になります。控えるべき食べ物も同時にご指導しブログにも書いてある水の摂取を心掛け、機能低下している脳への課題、運動、生活習慣を良い方向に正せればきっと認知症の症状は軽減すると考えております。
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